椅子に座ると左の足の付け根が痛くなり、座っていられない 30歳代 男性

来院までの経緯

椅子に座ると左股関節の内側の付け根が痛くなり、座っていられない。二年前にも同じような症状になり、その時は座位の痛み以外にも、左足が上がらなくなった。整形外科でヘルニアといわれて神経ブロック注射をしたが良くならかった。二年前は普通に歩けるようになるまで2.3か月掛かった。今回も二年前のような痛みが起こり始めている。朝は比較的痛みがなく、仕事で椅子に座っていると痛みが出現し、夜にはずきずきと痛くて座っていられない。

来院時の症状

左恥骨筋、左内転筋群、左中殿筋の過緊張と収縮時痛
左股関節の内転・内旋・外旋運動において可動制限と痛みの出現
左腸腰筋の筋力低下
立位で腰部の前方へのカーブ減少、椅子に座ると骨盤が過剰に後傾し背中が丸くなり、腰部の前湾を維持できない
デスクワークで座っていると1時間程で痛みが強くなりじっとしていられない

施術後の経過

この症状に対して3回の施術を行った。
一回目の施術は股関節・骨盤・脊柱へアジャストは行わず、問題を起こしている筋の緩和操作と収縮しすぎている筋へのストレッチを主に行った。施術後に痛みは70%減少。
二回目では仙腸関節と股関節の矯正を行い、痛みは無くなりハリ感が残る程度に改善。
三回目では施術と仕事中の椅子の座り方と緊張を起こしやすい筋肉のストレッチの指導を行った。 その後はメンテナンスのために月一回のペースで施術を受けている。

担当 コメント

座っているときに腰痛や股関節痛が起こる人には骨盤の傾きが左右対称でない場合が多いです。骨盤は上半身の体重を支える土台の部分になります。土台が傾いていれば上に乗っている体重が左右均等に分散されないので、どちらか側へ多くの負荷がかかりやすく、その状態が続くことで片側だけの痛みや可動不全が起こります。 また、椅子の背もたれにもたれずに背中を丸めた状態で座っていると、腰椎の前弯がなくなり各背骨の分節での体重の分散が行われません。この姿勢も腰痛と股関節痛を起こす原因となります。 自分の座位の姿勢をしっかり把握して今ある痛みの改善だけでなく、予防をかねてカイロプラクティックの施術を受けましょう。

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