横浜市在住の70代女性が肩の激痛を訴えて来院されました。肩の痛みは日によって右と左が入れ替わることがあり、肩を上げると激痛が走る状態です。以前の病院でリウマチの前駆症状とされたが、経過観察とされ、リウマチの薬は服用していないとのことです。最近では、痛みが非常に辛くなり、日常生活に自信を失っていたようです。そのような状況で、娘様に当院を勧められて来院されました。
来院時の症状
右肩を上げると非常に強い痛みを感じ、特に上腕二頭筋長頭腱や棘上筋腱の部位が特に痛みが強いです。腕を下す際にも痛みが生じます。一方、左肩は右肩に比べると痛みが軽く、上げることが可能なようです
施術後の経過
1回目:右肩の痛みが強いため、施術は強度を抑えたアプローチを行いました。施術後、右肩の可動域が広がり、痛みも軽減されました。
2回目:前回の施術後、一時的に痛みが強くなりましたが、その後は右肩の痛みが軽減されています。動作時の痛みも消失しています。
3回目:右肩の痛みはなく、張りを感じる程度ですが、左肩が初回の右肩のような症状になっていました。今回は左肩にアプローチを行い、施術後に可動域が広がり、痛みが減少しました。
4回目:左肩は痛みのない状態ですが、右肩が初回と同じくらい痛い状態であり、手首や手指の痛みも出ています。手首や手指へのアプローチも行い、施術後は症状が和らいだようです。
5回目:両肩とも楽な状態であり、動作時の痛みも少しだけ出ますが辛くありません。施術後に痛みがより減少したとのことです。
6回目:肩の症状がよい状態で安定しています。しかし、今日は手首の痛みが気になるため、手首へのアプローチを行いました。
7回目:握る動作で手指に痛みが出るため、前腕部へアプローチを行いました。施術後に症状が7割程度和らいだとの報告があります。
8回目:病院で関節リウマチと診断され、投薬が開始されました。当院では引き続き、肩や手首、手指の動作による負荷を和らげるアプローチを行います。
9回目~12回目:動作時の関節への負荷を和らげる目的で施術を行います。
13回目:症状が完全に消失しています。関節リウマチの症状を発症する前に慢性化していた下肢の張りが気になってきたため、今後は下肢を中心にアプローチを行う予定です。
担当者コメント
本症例は、関節リウマチによって数か所の関節に炎症を起こし、動かすと激痛が生じていた症例です。通常、カイロプラクティックでは直接的な関節リウマチの治療を行うことはありませんが、関節に負荷のかかる動作を修正することによって症状の軽減を図ります。
この症例では、病院とカイロプラクティックケアの相乗効果で、生活の質を保ちながら進めることができました。カイロプラクティックのアプローチにより、関節に負荷のかかる動作を改善することで、痛みの軽減や可動域の広がりが見られました。これにより、患者さんは生活の自信を取り戻し、元気になることができました。
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