産後の腱鞘炎はこれで解決!原因・症状・予防法まとめ

産後、多くのママが直面する腱鞘炎。その原因はさまざまですが、適切なケアと予防法を知っておくことで、症状を軽減することができます。この記事では、産後の腱鞘炎の原因、症状、そして予防法について詳しく解説します。

記事監修者から一言

トリニティカイロプラクティックの吉野です。私は、2万5千件以上の方にカイロプラクティックケアを行ってきました。「産後に発症しやすい腱鞘炎は、育児中の体の負担や姿勢の影響で痛みが引き起こされることが多いです。赤ちゃんの世話をしながら、痛みを抱えたままでいるのは辛いもの。しかし、適切な対処と予防策を取ることで、この問題は十分に改善できます。この記事では、産後腱鞘炎の原因、症状、そして予防法について詳しくご紹介します。少しでも早く回復し、育児をより快適に行えるよう、ぜひ参考にしてみてください。」

主な資格

応用理学士(医科学)
Bachelor of Applied Science(Clinical Science) -Australia-
カイロプラクティック理学士
Bachelor of Chiropractic Science -Australia-

産後腱鞘炎とは?基本の理解

腱鞘炎の基本的な定義

腱鞘炎とは、腱を覆う腱鞘という膜の炎症により痛みや腫れを引き起こす状態のことを指します。腱鞘は、腱がスムーズに動くための滑車のような役割を果たしており、腱が腱鞘の中で摩擦を起こしにくくしています。しかし、何らかの原因で腱鞘が炎症を起こすと、腱がスムーズに動けなくなり、痛みや腫れが生じます。特に育児中の手の負担が大きい場合、発症しやすくなります。

産後の腱鞘炎の特徴

産後はホルモンバランスの変化や育児による手首の酷使が重なり、腱鞘炎になりやすい時期です。ホルモンバランスの変化により、腱や筋肉が弱まりやすくなるため、小さな負担でも炎症を起こしやすくなります。また、赤ちゃんを抱っこしたり、授乳したりする際に、手首や指を長時間、繰り返し使うため、腱鞘への負担が大きくなり、炎症を引き起こしやすくなります。

産後の腱鞘炎の原因と影響

手の酷使が引き起こすリスク

育児では、赤ちゃんを抱っこしたり、おむつを替えたり、授乳したりするなど、手首や指を長時間、繰り返し使うことが多く、これにより腱鞘への負担が増え、炎症を起こしやすくなります。特に、赤ちゃんを抱っこする際に、手首を曲げたり伸ばしたりする動作を繰り返すと、手首の腱鞘に負担がかかり、腱鞘炎を発症するリスクが高まります。また、授乳の際に、赤ちゃんを支えるために指先に力を入れる動作も、腱鞘炎の原因となります。

ホルモンバランスの変動による影響

産後は、妊娠中に分泌されていたホルモンが急激に減少します。このホルモンバランスの変化により、腱や筋肉が弱まりやすくなり、腱鞘炎になりやすくなります。また、妊娠中に増加した体重が産後に急激に減ることで、身体全体のバランスが崩れ、手首や指への負担が増加することもあります。

腱鞘炎の症状とその段階

軽度から重度までの症状

腱鞘炎の症状は、初期段階では手首や指に軽い痛みを感じることが多く、特に朝起きた時や、長時間同じ動作をした後に痛みが出ることが特徴です。しかし、適切なケアをせずに放置すると、症状が悪化し、日常生活に支障をきたすほどの痛みを伴うことがあります。例えば、コップを持つのも困難になったり、食器を洗うのも辛くなったり、赤ちゃんを抱っこするのがつらくなったりするなど、日常生活に大きな影響が出てきます。

症状に応じた対策

腱鞘炎の症状は、軽度であれば自宅でのケアで改善できることが多いですが、痛みが強い場合には専門家への相談が必要です。初期段階では、手首を休ませたり、冷やしたり、軽いストレッチをすることで症状が改善されることがあります。しかし、症状が改善しない場合は、専門家に相談し、適切なケアを受けることが重要です。

腱鞘炎のケアと予防のポイント

効果的なセルフケア

腱鞘炎のケアは、まず手首を休ませることが基本です。手首を酷使する動作は避け、安静にすることが大切です。また、手首を冷やすことで炎症を抑える効果が期待できます。氷嚢や保冷剤などをタオルで包んで、疼痛部に15~20分程度当てると効果的です。さらに、軽いストレッチを行うことで、手首の筋肉の柔軟性を高め、血行を促進することができます。ただし、痛みを感じたら無理せず中止してください。

抱っこの工夫による負担軽減

赤ちゃんを抱っこする際は、手首への負担を軽減できる抱っこの仕方を意識することが大切です。例えば、赤ちゃんを両手で抱っこする際は、片方の手で赤ちゃんの腰を支え、もう片方の手で赤ちゃんの頭を支えるようにすると、手首への負担を軽減できます。また、スリングや抱っこ紐を使用するのも有効です。スリングや抱っこ紐は、赤ちゃんの体重を分散させることで、手首への負担を軽減することができます。

専門家への相談タイミング

専門家への早期相談

痛みが続く場合や腫れがひどい場合は、早めに整体(カイロプラクティック)へ来院することがお勧めです。施術院では、症状の原因を特定し、適切なケア法を提案してくれます。また、腱鞘炎の予防方法についてもアドバイスを受けることができます。

整体(カイロプラクティック)の活用法

整体(カイロプラクティック)では、身体全体のバランスを整えることで、腱鞘炎の改善や予防に役立ちます。カイロプラクターは、身体の歪みを整えたり、筋肉の緊張を緩和したりすることで、手首への負担を軽減し、腱鞘炎の症状を改善する効果が期待できます。また、定期的な施術を受けることで、腱や筋肉の状態を改善し、腱鞘炎の再発を防ぐことも期待できます。

まとめ

この記事では、産後の腱鞘炎の原因から症状、そして予防法について解説しました。産後の腱鞘炎は、適切なケアを行うことで改善できることが多いですが、放置すると症状が悪化し、日常生活に支障をきたす可能性があります。そのため、早期に症状に気付き、適切なケアを行うことが大切です。手首の痛みを感じたら、無理せず休息し、必要に応じて専門家に相談してください。また、普段から手首への負担を軽減する工夫を心掛けることで、腱鞘炎の予防につながります。適切なケアと専門家のアドバイスを受けながら、育児を楽しみましょう。