肩甲骨痛いと感じたら知っておくべき原因と解決策

肩甲骨周辺の痛みは多くの原因から引き起こされる可能性があります。本記事では、考えられる原因とともに、痛みを和らげるための具体的な対策をご紹介します。

記事監修者から一言

トリニティカイロプラクティックの吉野です。私は、2万5千件以上の方にカイロプラクティックケアを行ってきました。「肩甲骨の痛みは、姿勢や筋肉の緊張からくることが多いですが、放置すると慢性的な問題に繋がることもあります。当院では、患者様一人ひとりに最適なアプローチを行い、肩甲骨の痛みの根本的な改善を目指しています。この記事では、肩甲骨の痛みの原因とその解決策について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしていただき、痛みの軽減にお役立てください。」

主な資格

応用理学士(医科学)
Bachelor of Applied Science(Clinical Science) -Australia-
カイロプラクティック理学士
Bachelor of Chiropractic Science -Australia-

肩甲骨周辺の痛みの原因

筋肉の緊張と使いすぎ

肩甲骨周辺の筋肉は、デスクワークや運動不足によって長時間同じ姿勢を維持することが多く、筋肉が緊張しやすくなります。特に、肩甲骨を動かす筋肉である僧帽筋や肩甲挙筋、菱形筋などは、長時間同じ姿勢を続けることで疲労が蓄積し、筋肉が硬直して痛みを引き起こすことがあります。また、運動不足によって筋肉が衰えると、肩甲骨を安定させる力が弱くなり、肩甲骨が本来あるべき位置からずれやすくなります。その結果、肩甲骨周辺の筋肉に負担がかかり、痛みや違和感を感じることがあります。

姿勢の悪さ

猫背や反り腰など、姿勢が悪い状態が続くと、肩甲骨周辺の筋肉に負担がかかり、痛みを引き起こすことがあります。猫背になると、肩が前に巻き込み、肩甲骨が内側に寄った状態になります。この状態では、肩甲骨を動かす筋肉が常に緊張し、肩や首、背中などに痛みが出やすくなります。また、反り腰になると、腰が反り、お腹が突き出た状態になります。この状態では、肩甲骨が外側に引っ張られるため、肩甲骨周辺の筋肉が緊張し、痛みや違和感を感じることがあります。

内臓の問題

まれに、内臓の問題や不調が肩甲骨周辺の痛みとして現れることがあります。例えば、心臓の問題や胃潰瘍、胆石など、内臓に異常があると、痛みを伝える神経が刺激され、肩甲骨周辺に痛みを感じることがあります。また、ストレスや自律神経の乱れによって、内臓の働きが低下し、肩甲骨周辺の筋肉が緊張して痛みを引き起こすこともあります。内臓の問題や不調が原因と考えられる場合は、早めに専門機関へ相談し、適切なケアを受けることが大切です。

肩甲骨の痛みを和らげる方法

ストレッチとエクササイズ

肩甲骨周辺の筋肉の緊張を和らげるためには、ストレッチや軽いエクササイズを行うことが効果的です。肩甲骨を動かす筋肉を意識して、ゆっくりと丁寧にストレッチを行いましょう。肩甲骨を寄せたり、広げたりする運動も効果的です。また、肩甲骨を安定させる筋肉を鍛えるエクササイズも、痛みの改善に役立ちます。例えば、壁に手をついて肩甲骨を寄せたり、腕を後ろに伸ばして肩甲骨を寄せる運動などが挙げられます。これらのストレッチやエクササイズは、痛みが出ない範囲で行うように注意しましょう。

温めて血行促進

肩甲骨周辺を温めることで、血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎます。温湿布や温かいタオルなどを使い、肩甲骨周辺を10~15分ほど温めましょう。ただし、熱すぎるものは火傷の危険性があるので注意が必要です。また、お風呂にゆっくりと浸かるのも効果的です。肩甲骨周辺の筋肉が温まると、血行が促進され、痛みやコリが和らぎやすくなります。

生活習慣の見直し

肩甲骨の痛みを予防するためには、日常生活における姿勢や動作を見直すことが重要です。長時間同じ姿勢を続けずに、こまめな休憩を挟むようにしましょう。また、椅子に座るときは、背筋を伸ばして座り、肩甲骨を意識して背もたれに寄りかかるようにしましょう。デスクワークをする際は、定期的に立ち上がってストレッチをするなど、身体を動かすことを心がけましょう。さらに、睡眠の質を高めることも大切です。質の高い睡眠をとることで、筋肉の疲労回復を促進し、肩甲骨の痛みを予防することができます。

肩甲骨の痛みの予防

定期的な運動を取り入れる

肩甲骨周辺の筋肉を強化し、痛みの予防には、定期的な運動が効果的です。軽い運動であれば、ウォーキングや水泳、ヨガなどがおすすめです。これらの運動は、肩甲骨を動かす筋肉を鍛えるだけでなく、心肺機能を高め、血行を促進する効果もあります。運動をする際は、無理のない範囲で行い、痛みが出た場合はすぐに中止しましょう。

職場でのエクササイズ

デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続ける場合は、こまめな休憩を挟んで、肩や背中のストレッチを行うようにしましょう。肩甲骨を動かすストレッチや、肩や首を回すストレッチなど、簡単にできるストレッチを数分間行うだけでも、筋肉の緊張を和らげることができます。また、オフィスでできる簡単なエクササイズを取り入れるのも効果的です。例えば、椅子に座ったまま肩甲骨を寄せたり、腕を後ろに伸ばして肩甲骨を寄せる運動などが挙げられます。これらのエクササイズを定期的に行うことで、肩甲骨周辺の筋肉の柔軟性を高め、痛みの予防に役立ちます。

まとめ

肩甲骨周辺の痛みは、筋肉の緊張や姿勢の悪さ、内臓の問題など、様々な原因が考えられます。痛みが続く場合は、早めに専門家に相談し、適切なケアを受けることが大切です。また、日常生活の中で、ストレッチや軽い運動を取り入れ、正しい姿勢を意識することで、肩甲骨の痛みを予防することができます。肩甲骨の痛みは、放置すると日常生活に支障をきたす可能性があります。積極的にセルフケアを行い、快適な生活を送りましょう。