「ギックリ背中」という言葉を聞いたことがありますか?突然の背中の痛みに襲われ、動けなくなるほどの症状に悩まされることがあります。この記事では、ギックリ背中の原因、症状、そして今すぐできる対処法を詳しく解説します。ツボ押し、ストレッチ、カイロプラクティック院や整体院でのケアなど、様々なアプローチで痛みを和らげ、快適な生活を取り戻しましょう。
目次
記事監修者から一言
トリニティカイロプラクティックの吉野です。私は、2万5千件以上の方にカイロプラクティックケアを行ってきました。「突然の激しい背中の痛み――いわゆる“ギックリ背中”は、多くの方が思いがけず経験されるトラブルです。単なる筋肉の痛みと思われがちですが、姿勢のゆがみや日常の動作習慣が原因となっていることも少なくありません。当院では、痛みの早期緩和だけでなく、再発防止を見据えた根本的なアプローチを大切にしています。この記事では、ギックリ背中の原因や対処法、カイロプラクティックの効果について詳しく解説していますので、ぜひご参考になさってください。」
主な資格
応用理学士(医科学)
Bachelor of Applied Science(Clinical Science) -Australia-
カイロプラクティック理学士
Bachelor of Chiropractic Science -Australia-
ギックリ背中とは?原因と症状を理解する
ギックリ背中の定義と特徴
ギックリ背中とは、突然の激しい背中の痛みを伴う状態です。これは、まるで背中を捻挫したかのような感覚で、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。医学的な正式名称ではありませんが、一般的に広く使われている言葉です。この状態は、筋肉や靭帯の微細な損傷、炎症、または関節の機能不全によって引き起こされると考えられています。ギックリ背中の特徴としては、痛みが急に現れること、特定の動作で痛みが悪化すること、そして、安静にしていても痛みが続くことが挙げられます。多くの人が経験する可能性のある症状であり、適切な対処法を知っておくことが重要です。
ギックリ背中は、単なる筋肉痛と異なり、より強い痛みと可動域の制限を伴うことが多いです。そのため、自己判断で放置せずに、適切な対処を行うことが大切です。
主な原因:筋肉疲労、不良姿勢、急な動作
ギックリ背中の主な原因は、筋肉疲労、不良姿勢、そして急な動作の3つです。筋肉疲労は、長時間の同じ姿勢や過度な運動によって筋肉が疲弊し、柔軟性が失われることで起こります。これにより、わずかな負荷でも筋肉や靭帯を損傷しやすくなります。不良姿勢は、猫背や前かがみの姿勢を長時間続けることで、背骨や筋肉に不均等な負担がかかり、特定の部位に過剰なストレスを与える原因となります。急な動作は、準備運動不足の状態で急に体を動かしたり、重い物を持ち上げたりすることで、筋肉や靭帯に瞬間的な負荷がかかり、損傷を引き起こす可能性があります。
これらの原因が複合的に重なることで、ギックリ背中が発症するリスクが高まります。特に、運動不足や加齢による筋力低下も、ギックリ背中のリスク要因となるため注意が必要です。日頃から姿勢に気をつけ、適度な運動を行うことが予防につながります。
症状チェック:痛みの場所と種類
ギックリ背中の症状は、痛みの場所と種類によって様々です。痛みの場所は、背中の上部、中部、下部のいずれにも現れる可能性があります。上部の痛みは、首や肩こりと関連していることが多く、中部の痛みは、肋骨や内臓の不調と関連していることがあります。下部の痛みは、腰痛と関連していることが多く、日常生活に最も影響を与えやすいです。痛みの種類も、鋭い痛み、鈍い痛み、ズキズキする痛みなど、人によって異なります。鋭い痛みは、筋肉や靭帯の損傷を示唆することが多く、鈍い痛みは、筋肉の炎症や疲労を示唆することが多いです。ズキズキする痛みは、神経の圧迫や炎症を示唆することがあります。
呼吸をするだけでも痛む場合は、重症度が高い可能性があります。また、痛みが足やお尻にまで広がる場合は、神経が圧迫されている可能性も考えられます。このような場合は、自己判断せずに、専門家に相談することをおすすめします。
今すぐできる!ギックリ背中の応急処置
安静にする:無理な体勢は避ける
ギックリ背中になったら、まず最も重要なことは安静にすることです。無理に動いたり、痛みを我慢したりすることは、症状を悪化させる原因となります。楽な姿勢で横になり、背中への負担を最小限に抑えましょう。仰向けで寝る場合は、膝の下にクッションや丸めたタオルなどを入れると、腰への負担が軽減されます。横向きで寝る場合は、痛む側を上にして、膝を軽く曲げると楽になることがあります。うつ伏せは、背骨に負担がかかるため避けましょう。
安静にする際には、周りの人に助けを求めることも大切です。無理に自分で動こうとせず、必要な場合は、誰かにサポートしてもらいましょう。また、安静にしている間は、スマートフォンやテレビを見るなどして、リラックスするように心がけましょう。精神的なストレスも、痛みを増幅させる原因となるため、心身ともにリラックスすることが大切です。
冷却と温熱:痛みに合わせた対処
ギックリ背中の応急処置として、冷却と温熱のどちらが適切かは、痛みの状態によって異なります。炎症が強い場合は、辛い部分を冷やすことで痛みを和らげることができます。冷却は、血管を収縮させ、炎症を抑える効果があります。氷嚢や保冷剤をタオルで包み、15分から20分程度、辛い部分に当てましょう。ただし、長時間冷やしすぎると、血行が悪くなり、逆効果になることもあるので注意が必要です。冷却は、痛みが強く、熱を持っているような場合に有効です。
一方、慢性的な痛みや、筋肉が硬くなっているような場合は、蒸しタオルなどで温めるのが効果的です。温熱は、血行を促進し、筋肉をリラックスさせる効果があります。お風呂にゆっくり浸かったり、温湿布を使用したりするのも良いでしょう。ただし、炎症が強い場合は、温めると炎症が悪化する可能性があるため、注意が必要です。温熱は、痛みが鈍く、筋肉が張っているような場合に有効です。
自宅でできる!簡単ストレッチ&エクササイズ
背中をゆっくり伸ばすストレッチ
ギックリ背中の痛みが少し落ち着いてきたら、背中をゆっくりと伸ばすストレッチを取り入れてみましょう。椅子に座って両手を組み、ゆっくりと背中を丸めるストレッチは、背中の筋肉を優しく伸ばし、血行を促進する効果があります。このストレッチは、硬くなった筋肉をほぐし、痛みを和らげるのに役立ちます。ストレッチを行う際は、無理に伸ばしすぎないように注意し、痛みを感じたらすぐに中止しましょう。呼吸を止めずに、ゆっくりと深呼吸しながら行うことがポイントです。
このストレッチは、デスクワークなどで長時間同じ姿勢でいることが多い人にもおすすめです。定期的に行うことで、背中の筋肉の柔軟性を保ち、ギックリ背中の予防にもつながります。ストレッチを行う前には、軽く体を温めてから行うと、より効果的です。お風呂上がりや、軽い運動後に行うのがおすすめです。
猫背改善エクササイズ
猫背は、ギックリ背中の原因となる不良姿勢の一つです。肩甲骨を意識して動かすエクササイズは、猫背を改善し、正しい姿勢を取り戻す効果があります。これにより、背中への負担を軽減することができます。例えば、両手を肩に当て、肘で円を描くように回すエクササイズや、肩甲骨を寄せるように意識して腕を後ろに引くエクササイズなどが効果的です。これらのエクササイズは、肩甲骨周りの筋肉を活性化し、姿勢を改善するのに役立ちます。
エクササイズを行う際は、正しいフォームで行うことが重要です。間違ったフォームで行うと、効果が得られないだけでなく、怪我の原因となることもあります。鏡を見ながら、自分の姿勢を確認しながら行うと良いでしょう。また、エクササイズは、毎日続けることが大切です。少しずつでも良いので、継続して行うことで、姿勢が改善され、ギックリ背中の予防につながります。
呼吸を意識したリラックス
深い呼吸をすることで、筋肉の緊張を和らげ、リラックス効果を高めることができます。特に、ギックリ背中のような痛みがある場合は、呼吸が浅くなりがちです。意識的に深い呼吸をすることで、副交感神経が優位になり、心身ともにリラックスできます。仰向けに寝て、お腹に手を当て、息を吸うときにお腹が膨らみ、息を吐くときにお腹がへこむように意識して呼吸をしましょう。呼吸を止めずに、ゆっくりと深呼吸を繰り返すことがポイントです。
痛みを感じる場合は、無理のない範囲で行いましょう。呼吸が苦しくなったり、痛みが増す場合は、すぐに中止してください。リラックス効果を高めるためには、好きな香りを空間に広げたり、静かな音楽を聴いたりするのもおすすめです。また、瞑想やヨガなども、呼吸を意識したリラックス法として有効です。日頃から呼吸を意識することで、ストレスを軽減し、ギックリ背中の予防にもつながります。
専門家によるケア:カイロプラクティック、整体
カイロプラクティック院や整体院での施術:骨盤矯正と姿勢改善
ギックリ背中の症状が改善しない場合や、再発を繰り返す場合は、専門家によるケアを検討しましょう。カイロプラクティック院や整体院では、骨盤の歪みを矯正し、全身のバランスを整える施術を行います。骨盤の歪みは、姿勢の悪化や筋肉の緊張を引き起こし、ギックリ背中の原因となることがあります。カイロプラクターは、手技によって骨盤や背骨の歪みを調整し、筋肉のバランスを整えることで、痛みを緩和し、再発を予防します。また、姿勢改善のアドバイスも受けられるため、日常生活での姿勢に気を付けることができます。
カイロプラクティック院を選ぶ際には、WHO基準を満たした資格を持つ施術者がいるかを確認しましょう。また、口コミや評判を参考に、自分に合ったカイロプラクティック院を選ぶことが大切です。施術を受ける際には、自分の症状や悩みをしっかりと伝え、施術内容や期間について十分に説明を受けましょう。トリニティカイロプラクティック整体院への相談もお待ちしております。
再発防止のために:日常生活での注意点
正しい姿勢を心がける
ギックリ背中の再発を防ぐためには、日常生活での姿勢に気を付けることが非常に重要です。日頃から正しい姿勢を心がけ、長時間同じ姿勢での作業は避けましょう。デスクワークをする際は、椅子に深く腰掛け、背もたれに背中をしっかりとつけ、画面が目の高さになるように調整しましょう。足は床にしっかりとつけ、膝が90度になるように調整します。猫背にならないように、意識して背筋を伸ばしましょう。
定期的に休憩を取り、ストレッチを行うことが大切です。1時間に3回程度、立ち上がって背伸びをしたり、肩を回したりするだけでも効果があります。また、スマートフォンを使用する際も、下を向かずに、画面を目の高さに保つようにしましょう。正しい姿勢を保つためには、姿勢矯正グッズを使用するのも有効です。姿勢矯正ベルトやクッションなどを活用して、正しい姿勢をサポートしましょう。
適度な運動習慣
ウォーキングや水泳などの適度な運動は、筋肉を強化し、柔軟性を高める効果があります。これにより、ギックリ背中の再発を予防することができます。運動不足は、筋肉の柔軟性を低下させ、血行を悪くし、ギックリ背中のリスクを高めます。ウォーキングは、手軽に始められる運動であり、全身の血行を促進し、筋肉を温める効果があります。水泳は、浮力によって関節への負担が少なく、全身の筋肉をバランス良く鍛えることができます。これらの運動を週に2〜3回、30分程度行うのがおすすめです。
運動を行う際には、準備運動をしっかりと行い、怪我をしないように注意しましょう。また、無理な運動は避け、自分の体力に合わせて徐々に運動量を増やしていくようにしましょう。運動後には、ストレッチを行い、筋肉をクールダウンさせることが大切です。筋力トレーニングも、背中の筋肉を強化し、正しい姿勢を保つために有効です。腹筋や背筋を鍛えることで、体幹が安定し、背中への負担を軽減することができます。
身体を冷やさない工夫
冷えは筋肉を硬直させ、痛みを引き起こしやすくします。特に、冬場や冷房の効いた部屋では、身体が冷えやすいため、注意が必要です。入浴やカイロなどで身体を温め、冷え対策をしっかりと行いましょう。入浴は、血行を促進し、筋肉をリラックスさせる効果があります。シャワーだけでなく、湯船にゆっくりと浸かるのがおすすめです。カイロは、辛い部位を直接温めることができ、痛みを和らげる効果があります。ただし、低温やけどに注意し、長時間同じ場所に当て続けないようにしましょう。
服装にも気を配り、薄着を避け、暖かい服装を心がけましょう。特に、首、肩、腰などの冷えやすい部位は、マフラーやストール、腹巻などで温めるようにしましょう。また、冷たい飲み物や食べ物を避け、温かい飲み物や食べ物を摂るように心がけましょう。生姜やネギなどの身体を温める食材を積極的に取り入れるのもおすすめです。
まとめ:ギックリ背中と上手に付き合おう
ギックリ背中は、誰にでも起こりうる身近な症状ですが、適切な対処と予防策を講じることで、症状を緩和し、再発を防ぐことができます。痛みを感じたら、まずは安静にし、必要に応じて冷却や温熱などを活用しましょう。痛みが和らいできたら、自宅でできるストレッチやエクササイズを取り入れ、正しい姿勢を心がけ、適度な運動習慣を身につけましょう。再発を繰り返す場合や、症状が改善しない場合は、専門家によるケアを検討しましょう。
ギックリ背中は、放置すると慢性的な痛みに移行する可能性もあります。痛みを感じたら、早めに専門家に相談し、自分に合ったケアの方法を見つけることが大切です。日常生活での注意点を守り、ギックリ背中と上手に付き合い、快適な毎日を送りましょう。ギックリ背中を経験したからこそ、自分の身体と向き合い、健康的な生活習慣を身につける良い機会と捉え、積極的にケアに取り組んでいきましょう。