緊張型頭痛と薬物乱用頭痛へのカイロプラクティックケアの症例 20代女性

この方のお悩みと経過

横浜市在住の20代女性が、頭痛の症状で来院されました。これまでは頭痛薬を服用して症状の緩和を図ってきましたが、最近ではその効果が薄れてきており、より強力な頭痛薬へと切り替える必要が生じていました。しかし、長期間にわたる薬物使用による懸念から、他の対処方法を模索するために来院されました。

来院時の症状

2日おきにズキズキとした頭痛が現れ、週に3日は頭痛薬を服用しています。1ヶ月のうち半分以上の日々が頭痛に悩まされ、薬の摂取が必要な状態です。

施術後の経過

首や肩の周囲の筋肉が緊張し、血液循環が悪化している状態でした。このため、首と肩の周囲の筋肉の緊張を和らげ、更に姿勢を改善することで、首と肩にかかる負担を軽減する施術を行いました。

最初の2回の施術では、頭痛の頻度には変化は見られませんでしたが、頭痛の強度は軽減されました。

3回目の施術後、頭痛の頻度が減少し、1ヶ月に10日間程度の頭痛薬服用で済むようになりました。

外部出張や仕事の多忙さによって、症状の進展と後退が続きましたが、施術を継続するごとに頭痛の頻度が減少しました。約10回の施術を終えた頃には、頭痛薬の使用頻度が1ヶ月に1度にまで減少しました。

仕事の忙しさに応じて施術の頻度を調整していますが、この継続的な施術によって頭痛薬の使用を必要とせずに済むようになったことから、患者本人も喜んでいらっしゃいます。

担当者コメント

緊張型頭痛は、首や肩の筋肉の緊張と血流の低下によって引き起こされることが知られています。しかし、頭痛薬を頻繁に使用することで薬物乱用頭痛と呼ばれる状態が発生し、薬が逆に頭痛の原因となることがあります。この状態に陥ると、頭痛薬を中止することが難しく、症状が持続してしまう可能性があります。そのため、緊張型頭痛の根本的な解決がない限り、頭痛薬の中止に踏み切ることが不安を伴う場合があります。これはケアを行う際の難しい側面です。

この患者のケースも、薬物乱用頭痛の疑いがある状況でしたが、カイロプラクティックのアプローチでは、なぜ首や肩の緊張が生じるのかという根本的な問題に着目し、それをカイロプラクティック検査によって評価した上で施術を行いました。その結果、薬の摂取量を減らすことができたことは非常に良い結果です。

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